
プロフィール
T3編成は、JR西日本が保有しているドクターイエローのひとつ。
現役の923形よりも一世代前のモデルで、0系新幹線をベースにした検査用車両です。
1979年に製造され、国鉄の民営化後はJR西日本に引き継がれ、
2005年まで活躍しました。
引退後は先頭車の1両が保存され、
2011年からはJR東海の展示施設「リニア・鉄道館」で展示されています。
ドクターイエローってなに?
「黄色い新幹線」は
実はお医者さん!
ドクターイエローは、新幹線の線路や設備をチェックするために走る特別な車両です。見た目は普通の新幹線と似ていますが、中にはたくさんの機械がつまっていて、走りながらレールや電気の状態を調べています。ときどきしか走らないので、「見られたらラッキー!」とも言われています。
どんなところを検査しているの?
線路・電線・信号
ぜんぶチェック!
ドクターイエローは、走りながら線路のゆがみ、電線の高さ、信号の動作などを細かく調べています。これらのチェックをすることで、新幹線がいつでも安全に走れるようにしているのです。まるでお医者さんが定期検診をしているようですね!
なぜ黄色いの?
黄色には理由がある!
ドクターイエローの黄色は、とても目立つ色。夜でも、トンネルの中でも、どこを走っていてもすぐわかるように、この色が選ばれました。また、検査をする「特別な車両」として、普通の新幹線とは違うとすぐに見分けがつくようにしているんです。
いつ走っているの?
見られたらラッキー!
ドクターイエローの走る日は、実は非公開。検査のタイミングに合わせて走るので、毎回決まった時刻表がないんです。そのため、見かけた人たちの間では「幸運の黄色い新幹線」とも呼ばれています!
車内ってどうなってるの?
中はまるで科学の実験室
ドクターイエローの中には、線路の状態をチェックするモニターやセンサー、コンピュータがずらり。検査員さんたちは座席ではなく、専用の装置やデスクの前で働いています。一般の新幹線とはまったく違う世界が広がっています!
ドクターイエローの仲間?
2026年にバトンタッチ!
「ドクターイエロー」の運用終了後に、「N700S」を2026年度から2028年度にかけて、あわせて17編成導入する予定になっています。
7編成のうち、4編成については「ドクターイエロー」だけが行うことができたレールのゆがみやパンタグラフの検査が可能で、センサーなどを活用してより正確な検査ができます。

安全な新幹線の歴史を支えてきた、その姿は今も多くの人の心に残っています。
